ミニッツAWD:デフの強化とセッティング (2006.03.19)

大人気のミニッツAWDですが、「強化デフが欲しい」とか「グリップアップのためにボールデフが欲しい」と言う声を耳にします。
てんちょの秘策を公開します。

ノーマルのデフです。

手ごたえで確認するとベベルギヤの間隙がちょっと大きい目のようです。
とりあえずバラして観察しました。

このデフにはありませんでしたが、もしバリなどがあったらカッターなどで綺麗に削っておきましょう。
ここからが秘策です。その@:穴埋め

デフケースに3ヶ所意味不明の穴があります。
穴をそのままにしてオイルやグリスを注入して使うと遠心力で折角のグリスが飛び散ってしまいます。

グリスを無駄なく使いたいので「SSP−HG」というパテでこの穴を塞いで使うことにしました。
秘策 そのA:シム

ベベルギヤの間隙を減らすためにφ4ベアリングシム(厚み:0.1mmと0.3mm)をデフケースの内側に入れることにしました。
(内径3mmのシムと4mmのシムを試しましたが、4mmのシムのほうが良い状態を長く保てました。)
秘策 そのB:デフオイルを注入します。

エンジンカーなどのデフの硬さ調整に使われている硬めのシリコングリスを注入しました。
今回使ったオイルは#80000ですが硬さには20種類以上のバリエーションがあります。

(オイルがデフギヤを侵す場合があるとの未確認情報があります。使用は自己責任でお願いします。)
蓋をします。

シムの位置を確認しながら締めてくださいね。

(蓋が白いのはパテのあとです。写真で確認しやすいように大げさに盛ってあります。)
オプションの「ハードデフカップジョイント」も取り付けて完成です。

あとは車に載せるのみです。(^^)

ちなみに現在はボールデフという秘密兵器が発売されていますから、このネタは時代遅れかもしれません。
主に使ったもの

(2003.12.23)
SSP−HG
 (アルテコ)  ●1,500−
 (税込)¥1,575−
瞬間接着パテです。硬化が速く肉引けも少ないスピード作業の免罪符です。
小物の注型もできます。くわしくは →こちら
■4×6mmシムセット
 (京商/96642)  ●450−
●405-
 (税込)¥425−
0.1〜0.3mm厚(各10枚入)

(2005.06.24)
■シリコンオイル #80000
 (京商/SIL80000)  ●600−
●540-
 (税込)¥567−
主にデフオイルとして

(2006.02.10)
ハードデフカップジョイント
 (京商/MEW016)  ●900−
●810-
 (税込)¥851−
ミニッツAWD用オプション

至らぬ編集で間違えた記事を載せることがあります。
暖かい目で見てやってください。m(_ _)m